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バーチャルな話題を主に記録していく、バーチャルはてなブロガーのブログです。(※アバターは『カスタムオーダーメイド3D2』によるものです)

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『皇牙サキ大復ッ活ッ祭!』イベントレポート 前編

 皇牙サキの復活&電撃移籍は、2018年のVTuber界の中でもビッグなニュースの一つでした。それだけ彼女が白眉なVTuberの一人であることを、おそらく多くの方がご存知でしょう。ア組のオタクとしてもあの復活劇は本当にアガった。

 そんな彼女の復活を祝し、サブカルの聖地が一つ・阿佐ヶ谷ロフトにて、皇牙サキ大復ッ活ッ祭』が開かれました。

 2018年生まれの逸材の復活を祝うため、彼女にまるでヒケを取らない強烈な人物たちがゲストとして集結。そして深夜0時スタート、終了は4時だか5時というハチャメチャなスケジュールにもかかわらず、阿佐ヶ谷ロフトを埋め尽くすほどの「オタクくん*1」が駆けつけました。

 なにもかもが規格外だったこのイベントは、それはもう想像を絶する楽しいイベントでした。期待値はMAXを100として200くらい積んでいたのですが、結果としては軽く見積もって500くらい。要するに、「マジで最高」だったのです。

 というわけで、バーチャルブロガー・浅田カズラも、この復活祭へ行って参りました。以下は、そのイベントレポートとなります。

 

 

入場

 午前0時。夜の阿佐ヶ谷は冷え込んでいた。道行く人達がみな「寒い寒い」と肩を震わせていたのをおぼえています。

 そんな中にあって、阿佐ヶ谷ロフトの入り口は異様な熱気に包まれていました。

 0時ちょうどから入場開始、そこからチケットの番号順に会場へ案内されるという段取り。待機中の参加者を出迎えたのは「だろォ~セレベスト織田信長のテーマ~」「はじめてのSEASONそして……「ミッドナイト・ファイティングブリーフ」。今回の登壇者ゆかりのナンバーが、静かに待機列に「熱」を運んでいました。

 今回のイベントは500円以上のワンオーダーが必須となっていました。これがそのまま出演者のギャラへ直結する上、お値段に応じて後述する抽選券をもらえるという仕組みです。

 当日のメニューはこちら。さて、ここで本イベントのもう一つの目玉をご紹介しましょう。

 左上をご覧ください。小林銅蟲特製カキチャウダー……お値段1200円、数量限定。「おもてなし」の引力が渦巻いているのを感じるでしょう?

 投入された牡蠣は実に100個。スープの色は濁り気味な黄色で、それが牡蠣よりしみ出たエキスによることは明白です。人の領分では味わってはいけないようなうま味がそこにありました。おいしゅうございました……

 かくして、地下1階でラグジュアリーをすすりながら、復活祭開催を静かに待っていました。

 

第1部 皇牙サキ・テーマトーク

 0時半を回ったところでイベント開始。まず司会を務めるスズキジュン氏の手引きにより、ピンクサイリウムを振りながら「復活ッ!復活ッ!」とコール連発。するとなんと、『哀believe』を歌うギャルの声が響いてくるではありませんか!!

 1コーラス歌い上げるまで「復活ッ!」コールがこだました後、本日のゲストたる皇牙サキが登場しました。登場の瞬間に「(復活)おめでとおおおおお!!」と歓声が響いたのが印象的です。

 第1部はテーマトーク。いくつかのテーマに分けてしゃべり倒す、サキぽよの十八番ともいえるパートでした。以下、テーマごとの内容をまとめていきます。

 

①自己紹介動画を振り返ってみよう

 もはやなつかしい、最初の自己紹介動画*2を見ながらみんなでツッコミを入れよう!的なコーナー。

 改めて見てみると、実に初々しい。現在のサキさんは薩摩武士のようにキレキレの声色なのですが、当時は結構ふわーっとギャルっぽい。そして本人も突っ込んでいましたが、「声を出せ!!」という具合には音量小さめ。ついでにちょくちょく胸が揺れ動くことに対し、「胸が動くのさ、めっちゃ悩みなんだよ!!」とも言ってました。

 そしてなにより、「好きな作品」で上げられる作品のラインナップ。スズキさんも「僕も実際にお会いするまで女性だと信じられず……」と語ったその濃厚さは、およそ半年ぶりに見ても強烈なものでした*3

 

②あの方から手紙が

 続いて、なんと復活祭を祝して、意外なゲストから祝電が届けられました。

 その人物は、あのDeepWebUnderground。その内容を端的にまとめるならば、

この度はおめでとうございます。あなたの本日の出演料で、わたくしのこれまでの活動よりも多く稼いでいますわ。許せません。8割よこせ黒人。

 という感じ。ブレねえなオイ。

 ちなみに、タイムライン上であーだこーだなやり取りをしている二人ですが、まぁなんだかんだ仲はいい方みたいです。コラボ動画、お待ちしております。

 

怪文書コーナー 〜ギャルとオタクくん〜

 前2コーナーはジャブのようなもの。ここから本番である。

 3つ目のテーマは「怪文書コーナー」。サキさんが自ら「ギャルとオタクくん」というテーマで募集した怪文書を読み上げていくというものでした。

 短めだけどスパイスとかドラッグ効いていそうなものから、文量が完全に短編小説クラスのものまで、厳選された3つが紹介されました。ダイジェストは以下。

  • エロ漫画家の宮本一佐の素晴らしさを説いた怪文書

    • 宮本一佐先生は「#夜のサキアート」にも投函されていた方。
    • タグ巡回をしているサキさんはもちろん認知しており、なぜか会場で当該の「#夜のサキアート」の音読を披露した。会場バク上げ。
  • 「ギャルにトラウマがあったのですが、皇牙サキさんは好きになれています。ありがとうございます」という短文。

    • それはよかったと言いつつ、「そのトラウマを書けよ!!」とキレッキレに突っ込むサキぽよ。
  • とてつもない長文怪文書

    • 体感3000文字くらいはあった。実際は10000字くらいあるんじゃない……?
    • 内容は「小学2年生のときにゲーセンで不良のギャルとなぜか格ゲーして遊んだらいい匂いがしたり甘やかされたりして"漢"がたぎった」というおはなし。
    • 第1部最後に時間があまったので朗読と相成ったが、恐ろしいほど名文…… 👊🏽「でも長いわコレ」

 

④ギャルの話

 これまでの配信では漫画語りが主だった皇牙サキ。これはメインリスナーたる「オタクくん」を想定した選定でもあるとのこと。

👊🏽「たまにさ、「ギャルなんだからギャルの話もしてくださいよ」とか言われんだけどさ。ぶっちゃけオタクくんギャルの話聞いておもしろい!? 」

 というような流れから、イベント特別テーマとして「ギャルの話」 という話題でテーマトークが繰り広げられました。

 いかなギャルの話とはいえ、そこはサキぽよ。歴オタたる彼女の切り出し方は、「昔の『小悪魔ageha』や『egg』から10年くらい前のギャルを見ていこう」というものでした*4

 まさに「ギャル考古学」ともいえる濃密な講義になりました。以下、講義内容の抜粋。

  •  「揚羽的幻想動物ヘア」という盛りヘアー紹介コーナー。

    • 髪型以上になぜかシーマンまで幻想動物扱いするぶっ飛び具合。
    • クソコラじみた絵もあり。いろいろ異次元。
  • 「NO ドンキ NO LIFE」

    • ageha民がドンキで買ってるものランキングのコーナー。
    • 「ドンキがなかったら生きていけない!」というキャッチコピーが鮮烈。
    • 👊🏽「まぁ無人島にドンキありゃ生きていけるしな」
  • 「あげぽよ」という言葉は『egg』発祥なのだとか。つまりサキぽよの原点は黒ギャル雑誌『egg』

  • 『egg』内企画「ギャルがウニ丼作りに行った」

    • 単に調理するのではなく、なぜか小樽まで行って、海で実際にウニを取ってウニ丼を作るというトンデモ企画。
    • 「渋谷を発って10時間でウニ丼作れた!」 そこかよって。
    • 👊🏽「小樽でウニ丼って、『将太の寿司』じゃん!!」 全ては『将太の寿司』につながる。
  • 以上までの紹介をしたところで「ギャル雑誌って情報の指向性がおかしいんだよね」と総括。表紙もそうですが的確な表現。

  • 『LOVEggg』*5も紹介し、「昔のギャルは眉が無く、アイライナーが黒く濃い。今のギャルって眉があるんだよね」と歴史学的な解説も。

    • ↑のギャル変遷解説に「あぁ〜」とうなずくオタクくんに「いやわかるの!? というかオタクくんって女の子の顔見れるの!?」とキレッキレのツッコミ。  

 時間にして20分くらいだったと思いましたが、資料、観点ともに優れた講義でした。

 「こういう話聞くと無反応になってつらいから普段やらない」とおっしゃっていましたが……これはこれで需要あるのでは!?

 

第2部 対談:『はじめてのギャル植野メグル

 第2部突入直前に、小林銅蟲先生のカキチャウダーが完売。50食のラグジュアリーがオタクくんによって平らげられたということです。

 そしていよいよゲストを交えたセッションへ突入。第2部で先陣を切ったのは、『はじめてのギャル』作者・植野メグル先生でした。

 登壇の瞬間、なんとオタクくんから植野先生へ、スパークリングワインの差し入れが! まさにリアルスーパーチャット。これには豪傑たる皇牙サキも声が上ずるほどに驚いていました。

 さて、第2部は「ギャル×ギャル」とも言えるセッションです。テーマ性重視? とんでもない。皇牙サキと植野メグル先生による、非常に濃密でキレ味抜群な、『はじめてのギャル』の作品インタビューになりました。

 ……で、これがあまりにも濃密すぎる上に、ぶっちゃけトーク連発でしたので、多少ぼやかしたダイジェストとして内容紹介させていただきます。

 

  • サキぽよお手製の登場人物相関図が登場。

    • サラーッと描いてるのに特徴がめっちゃ描き分けられていました。
    • 植野先生も感激。「めっちゃ絵が上手い……」
    • 👊🏽「絵が上手いってほめられると気持ちいい……」
  • サキさんは登場人物の中では八女ゆかなが好き。同族としては本城蘭子も意識しているとのこと。あとは二人の百合。

  • ブコメとしてのはじギャルについて。

    • 👊🏽「最初から告るのってめずらしいですよね? ラブコメって恋人になるまでを描くことが多いから、結構異色」
    • 👊🏽「先生、(ヒロインの中で)誰が一番好き?」
      • 植野「各エピソードによって変わるねー」
      • 👊🏽「ふつーに意外。この子好き!って返ってくると思ってたわ」
      • 植野「それだとみんなかわいく描けないんですよね。みんなお当番回を設ける感じで」
  • アニメ版の話。

    • 原作との相違についての指摘多し。サキさん、アニメ版に登場していない香椎結衣の弟(「かしゆき」と呼称)が好きなんだとか。
      • 👊🏽「ラブコメに男の娘がいるとさ、一気に緊張感上がるよね」
    • アニメ化までものすごい早かった。なんと、原作1巻発売直後に脚本会議が行われたそうな。
      • 植野「角川正気か?って思いましたわw」
      • DTトリオのキャラ付けはアニオリ要素多し。植野先生的にはおもしろかったので、バンバン盛り込んだとのこと。
      • ちなみにキャストのアドリブも多かったそうな。このあたりも指摘するサキさんはマジで原作理解力が高い。
  • ギャルもの全般のトピック。

    • ギャルが正ヒロインの作品が増えた。
      • はじギャルが当たったことも影響してそう。
      • 👊🏽「オタクはわがままだからさ」
    • ギャルの一人称問題
      • 八女ちゃんの「あーし」が特徴的。(サキさんの「ウチ」という一人称との対比)
      • 実は某作品からの影響。おぼえやすさが重要なんだとか。
  • 一通り話し終えたところで、植野先生から「漫画家への理解が深い!!」と感嘆の声が。

  • ちなみに作品を描くにあたってギャル雑誌も読まれたそうな。『egg』も読んだとのこと。

    • 👊🏽「ウニ丼作ってました!?」 植野「いや、タガメ食ってた!」
    • 植野「一通り読んだところで、俺たちの求めるギャルはこれじゃねーな、と」
  • 👊🏽「八女ちゃんと羽柴っちの将来とか、すでに決めてたりしますか?」

    • 植野「ほんのり、と。伏線はちょいちょい張ってます。まぁ僕が描きますからね。絶対幸せにしてみせますよ」
  • 最後に植野先生からサキさんへの質問が。

    • 「なんで黒ギャルなんですか?」
      • 皇牙さんからあまりにもぶっちゃけなおはなしが飛び出した。
      • 👊🏽「あれ? なんかさっきの記憶ないんだけど」
    • 「休止中なにしてました?」
      • 👊🏽「富士山登ったり……化物猿と戦ったり……自衛隊と戦ったり……」
      • 👊🏽「ア組の子たちとディズニーランドにも行ったわ。チキルームが一向にスティッチ出てこなくて、これ大丈夫か!?ってなったわ」
      • 👊🏽「あとは福岡でモツ鍋食べた」

 ……と、「このイベント、はじギャルトークショーだったっけ?」とでも思ってしまうほどに凝縮された作品トークになりました。

 作品語りの能力がインタビューにフル活用されてましたね! 植野先生もお話の切り出し方が気持ちよくて、作品そのものも、ジャンル自体もうまく掘り下げられた、非常によいパートになりました。

 

 そして、第2部終了時点で、なんとハッシュタグ「#皇牙サキ大復ッ活ッ祭」がトレンド入り。

 同じタイミングで並んでいたのが大阪万博だったのですから、深夜の阿佐ヶ谷ロフトがいかにHOTだったかがおわかりでしょう。

 しかし、復活祭はまだまだ折り返し地点。ここからさらなるカオスへ突入する……!

 

 というわけで、現時点で6000字というありえんボリュームになってしまったので、後半へ続きます。

v-v-tail-log.hatenablog.com

*1:皇牙サキの視聴者に対する呼称。女性の場合は「オタクちゃん」になり、今回も何人か「オタクちゃん」がいらっしゃいました。

*2:ちなみにこの自己紹介動画、今となっては恥ずかしくて非公開にしているとのこと。

*3:余談ですが、デビュー当時から「実はおっさんでは?」などというウワサが飛び交っていましたが、実はいまでもチラホラ出てくるのだとか。「別にいいんだけどさ」

*4:ちなみにこのために2008年発刊の『小悪魔ageha』や、その近辺に発刊された『egg』などを調達してきたとのこと。現物も会場に持ち込まれ、自由に読むことができました。

*5:休刊したagehaとeggのコラボレーション雑誌。