VRアイドルプロジェクト「Hop Step Sing!」。その最新曲『覗かないでNAKEDハート』が、8/29に発売。そして恒例となったVR-PVが9/11に発売されました。
この最新曲のPV、マジで本当にすばらしい。進化を続ける「Hop Step Sing!」のPVにあって、「参加して触れ合えるPV」として、すばらしい完成度です。仮想を超え、現実と虚構の垣根を打ち壊していく、個人的にはカグヤルナライブと並ぶ重要な一打になると踏んでいます。
今回、この『覗かないでNAKEDハート』を一人でも多くに伝えたい気持ちがあふれすぎちゃったので、自分の視界とともに「やべえ!」って思うところをひたすらに紹介していこうと思います。だが……VRとは体験。なにか琴線に触れたら、さっさとこんな記事読み飛ばして、イチ早くこのバーチャルアイドルの最前線を体験してくだせえ!!
全てをつめこみ、その先へ
VR空間で、アイドルたちの歌とパフォーマンスを楽しむ「VRミュージックビデオ」です。
アイドル達と一緒に飛び込んだのは、世界中の傷ついたハートを治すための魔法の工場。
あなたは彼女たちのリーダーとして、一緒に世界の笑顔を取り戻しましょう!(Steam配信ページの概要より抜粋)
毎回コンセプトを明快に打ち出す「Hop Step Sing!」ですが、今回のコンセプトを一言で表現すれば「共同作業」です。そして同時に、この「共同作業」は、「Hop Step Sing!」の総決算であると同時にリブートの側面もあります。
『キセキ的Shining!』の正統派アイドルポップスの血脈。
『kiss×kiss×kiss』で魅せた仮想空間のフル活用。
『気ままに☆サマーバケーション』で打ち出した「視聴者の巻き込み」。
過去3曲全ての要素をまんべんなく取り入れ、新たな3Dモデルとともに送り出された『覗かないでNAKEDハート』は、しかし単純な焼き直しではなく、次なるステージへの大きな一歩としてブラッシュアップされています。
そして、その手伝いを行うのが、「あなた」に他なりません。
実際にご覧いただこう
長ったらしく説明して伝わるものではないので、実際の視点と並べて話していきます。HMDはかぶったな? コントローラーは握ったな? では飛び込もう、魔法の工場へ。
世界中の傷ついたハートを癒す工場では、おなじみの3人が出迎えてくれます。ここまではいつものPVと同様。しかしほどなくして、このPVが「共同作業」であることを知ることになります。
この衝撃。「手を伸ばせる」という衝撃。伝わるでしょうか。
そう、『覗かないでNAKEDハート』PV最大の特徴、それは「視聴者の手が存在する」なのです。これまで立っていることしかできなかった視聴者が、はじめて3人に向けて手を伸ばすことができるようになりました。
この一点こそ、本作に強烈なインタラクティブ性を与えるファクターとなっています。
あなたの手は浮いているだけではありません。この魔法の工場の、様々なものに触れることができます。
3人とともに、傷ついたハートを修復していく。彼女たちのリアクションとともに行われる「共同作業」は、彼我の距離をゼロにしていきます。
極めつけは終盤。
ともにスイッチを押してハートを直していく。これぞ共同作業。このエモさ。いや、エモさ以上に「いっしょにボタンを押す」というイニシエーション、あーもう説明が困難です。そりゃ最高やろ!?
でも、このシーンさらにすごいんです。
みんなとね……!
ハイタッチがね……!
できるんです……!
コントローラーが震えるんです……!!
「手が触れ合った」ことが最後の最後にズドーンと伝わるというニクい仕掛けです。この瞬間、3人との境界は完全に消失します。仮想現実は、虚構ではない。それを強く意識させられるギミックです。
かくして、全てのハートを治したところで、PVは終わりを告げます。ここまで見ていれば、最後は思わず手を伸ばし、手を振って3人を見送ってしまうことでしょう。
「仮想」の垣根から身を乗り出せ
……と、全編を通して「手を伸ばして世界と彼女たちに触れられる」という点がものすごく強化されている、すさまじいインタラクティブ性を宿しているのが、『覗かないでNAKEDハート』のVR-PVです。
前作『気ままに☆サマーバケーション』は、「夏の海へ行く」という物語に視聴者そのものを組み込むことで、高い没入性を生み出していましたが、本作はさらにその先ーー「触れる」という領域に踏み込み、完全にあちら側へ降り立たせる力場を生み出しています。
過去3作を踏襲しつつも、さらに先の世界へ進んでいく。Hop、Step、そしてSing。「仮想」を軽やかに飛び越え歌い上げる。『覗かないでNAKEDハート』には、カグヤルナライブに並ぶ、バーチャルアイドルの最前線が全て詰まっています。
本当に、これは一度体験すると、認知が変わる。あったはずの垣根を自らの手で乗り越えて、彼女たちに触れ合う体験。あまりにもすさまじいので、マジで一人でも多くの人に体験してほしいです……!
さぁ、VR機器をお持ちの方。いますぐHop! Step! SIng! するのです!!