浅田カズラです。この三連休はわりかしおだやかで、ニュースもあまりない休日期間になりました。なにより台風19号の被害が相当に大きくなりました。被災された方の早い復興を祈っています。
さて、三連休中にちょくちょくVIVE Cosmosをさわってみて、良し悪しもいろいろと見えてきたので、バーチャル界隈ログのかわりに軽く更新してみようと思います。
全体的な使い心地
いちおう先に結論を述べておくと、こちらで書かせていただいたハンズオン記事からはさほど変わらずです。セットアップは本当に簡単になりました。
つけごごち
一点使い込んでて気になったのは「きれいに見える位置にセットするのがちょっと調整が大変」というところ。うまくハマらないと「VIVE Pro並」になってくれない。VIVE CE/VIVE Proと違って、レンズ位置自体を前後調整できないみたいなので、最初ハメ込む時点でベストポイントを探る必要はあるかも。それでもVIVEやRift Sよりかはきれいだけども。
トラッキングについて
トラッキングも「普通に使う分には」問題なし……だけど、ルームスケールに慣れてる人には仕様のちがいで戸惑う可能性がありそう。正面が変に設定されてるとかね。センターリセット機能どこかな……
ちなみに、トラッキング用カメラが暗いところだと機能不全に陥るという情報も。
これは自分の環境では起きなかったのですが、遊んだタイトルの相性か、それとも起動しっぱなしのベースステーションの干渉か、たまに「ん?」となる動きが見られたりしました。
VIVEレンズはほんとうによい
全てのUIを「VIVEレンズ」に集約し、そして各アプリで横断的に呼び出せるのはマジで「あっ、こういう仮想世界なんだな」という意識付けがされて、これは純粋にUXが良質だと感じました。たぶんCosmos依存の機能なんだろうけど、このコンセプト流行らんかなぁ。
実際にゲームとか遊んでみた感触
すでにインストール済みのゲームとか、今回初めてインストールしたゲームとか、軽くさわってみました。
大前提として、Cosmosに正式対応されているタイトルはまだ少なめ。基本的にはVIVE PortからCosmos対応タイトルを探すのがベターかと思います。幸いにも、Cosmosを変えばインフィニティ1年無料がオマケでくっついてくるので、遊ぶタイトルには困らない方です。僕もこれからいろいろ遊ぼうと思います。
Beat Saber
気になる人も多いであろうBeat Saberなんですが、浅田の環境はカクついてまともにプレイできず……Mod突っ込みまくったところで本体アプデが入り、噛み合ってるかどうか微妙な状態になっているので、クリーンインストールして検証しないとですねぇ(以前も似たような状態になった)。
H3VR
僕がこよなく愛するH3VRは残念ながらCosmosにコントローラーが対応されていない様子。今後対応されるかはわからない。「GunClub VR」も同様に未対応とのこと。
ソード・オブ・ガルガンチュア
こちらはCosmosローンチタイトルとしてプッシュされているおかげかとても快適に遊べる。グリップ操作がこのゲームと相性バツグンですね。インフィニティにも対応しましたし、Cosmos買ったらまずこれを遊んでいく感じでもいいかもです。
バーチャルキャスト
動くには動くけど、コントローラーのキーコンが甘いのか設定が欠けてたのか、満足な動作は微妙なところ。いずれにせよTrackerありきな気もするので、今後Modが出たときまでにどれだけブラッシュアップされるか期待。
Hop! Step! Sing!
いちおう試したけど、定点映像鑑賞系はまず問題ない。よってHop! Step! Sing!を見るがよい……
BigScreen
こちらも問題なし。たまに視界のロードアウトやリセットっぽいのが入って違和感があるけど、運用としては問題ない感じ。
おおむねの印象は変わらず
ハンズオンでさわった時間以上は稼働させてみましたが、上掲ハンズオン記事で書いた以下の総括から、大きな印象の変化はありません。
今回のハンズオンを通して、VIVE Cosmosは「見えるを超える」というキャッチコピーに恥じないハイエンドモデルであると実感しました。VIVE Proを超える画質に、インサイドアウト方式によるセットアップの手軽さ、さらに導入部分の親切さは、コンシューマーモデルとして非常に適切でしょう。「場」を意識したコンセプトも、没入感の高いVR体験を約束してくれます。
一方、拡張性については未知数の部分がありますが、換装が比較的容易である点はプラスに感じました。こちらについては今後の発表に期待したいところです。
筆者はVIVE Proユーザーですが、既存の国内HTC VIVEユーザーであるならばVIVE Cosmosに乗り換えてよいと思いました。それ以外の方にも、Oculus Rift Sといった手頃なインサイドアウト型ヘッドセットと比較して「コンシューマー向けのハイエンドVR機器」としては明確な仕上がりになっており、棲み分けは問題なくなされているように感じます。高品質なVR体験を求める声に、VIVE Cosmosは十二分に応えてくれるでしょう。
ただ、強いて言うとするなら、トラッキング仕様も操作体系も既存VIVEとは別物ではあるので、乗り換えるなら慣れが必要、あとルームスケールを(しばらく)捨てるのと、対応タイトルの問題もあるので、「既存ユーザーは即座に乗り換えなくともよいかな」とは思います。今後の拡張性を見据える感じで。
最大の競合相手であるRift Sと比較した場合も、「価格かクオリティか」のどちらを重く見るかによる、という第一印象に変わりはないです。ただやはり価格は相応に響きそう……自分はもはや感覚が麻痺してるので……
あと、先日Indexをはじめてさわったんですけど、こいつがちょっと強すぎる。快適デバイスキング。コントローラーも最強。これが国内上陸したタイミングで、また勢力図は変わるかなと思います。
ひとまずこんな感じです。今後も使い込んでみて、また印象変わったらどこかでご報告したいですね。