これまで「一年の振り返り」的なことをしてこなかったのですが、今年はマジでいろいろなことがあったなぁと思い、ちょっと振り返ってみようと思います。
更新フォーマットの変更
今年からブログの更新フォーマットを変更しました。具体的には、ニュースに長めの解説テキストを添える形式から、要点を箇条書きにした「Point」と、補足内容などを記す「Tips」を設ける形式に変えています。また、各ニュースをおおまかなテーマごとにまとめる試みもはじめました。
これによって、ひとつのニュースを取り上げるカロリーがけっこう下がりました。大きなものはもちろん、ささいなものまで取り上げるハードルが下がったことで、日々の更新作業がよりやりやすくなったように感じます。また、「要点をまとめる」と「カテゴリごとにまとめる」によって、自分で見返したときにもわかりやすさが増したように思います(それは普段読まれている方もでしょうか……?)。
今年は「観測の範囲を広げる」をテーマとするにあたり、より広く捉える上で、ひとつのニュースに充てるカロリーはまずはおさえめにしたい……という思惑から実施したフォーマット変更だったのですが、個人的にはいい方向に作用したと感じています。その分「広く浅く」が強まった感じなので、深堀りは意識的にやらねばなぁと思っているところです。
いろんなメディアさんからおしごとをいただけました
2021年はライターとしてのおしごとが過去一多かったです。マジでありがたいことに……特に大きかったのは、複数のメディアさんからご依頼を受ける機会を得られたことだったと思います。
まず、VRChat方面の情報を得るために、今年からチェックさせていただいているバーチャルライフマガジンさんから、アストネスさんの体験記事のご依頼をいただきました。「VRレンタルのアストネス」はもちろん存じ上げていたものの、「気になったVRは買う」という悪癖のせいで未だに利用に至ってなかったサービスでした。なのでこの記事を機にはじめて利用した次第なのですが、早い!清潔!かんたん!の三拍子そろったとてもよいサービスで、いまでは「VRならまずレンタルって手もありますよ!」という布教を始めています。
そのアストネスさんから、オウンドメディア「アストネスタイムズ」に掲載する記事のご依頼も受けました。今年担当したのは、いろいろと謎多きVIVE Focus 3の紹介記事と、「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」の先行取材レポート。どちらもアストネスさんというVRレンタルサービスのオウンドメディアという、これまで未経験だった領域のおしごとであり、基調な経験を積ませていただきました。
そして12月には、RealSoundテックさんにて連載企画「Weekly Virtual News」を担当させていただくことに。連載というだけでもありがたいのに、その内容が自分のこれまでの活動の延長線でもある「一週間のサマリー」という形でご提案をいただいて、なんというか、やってきてよかったなぁという思いでいっぱいです。
おしごとの規模が大きい一年
そして今年は全体的に、「自分が担当してよいのだろうか……」と思ってしまうほど大きな記事を担当させていただく機会に恵まれました。
にじさんじARライブ”LIGHT UP TONES” ライブレポート
自分にとってはひさびさのライブレポート記事だったのですが、ふたを開けてみたら「すごすぎる……!」と思わざるを得ない内容で、同時に(特に技術的な領域で)「これ記事化大変ですね……!」と編集部さんと顔を見合わせることになった案件でした。
にじさんじARの歴史や、このライブの技術的なすごさに触れつつも、全出演者の見どころをピックアップしていく相当なボリュームのライブレポートになりました。ありがたいことに、にじさんじ公式アカウントにRTいただけたことで、多くの方々に読まれた記事のひとつになっているみたいです。
TGS VRの先行体験記事
ambrさんのオフィスでの取材だったのですが、体験してすぐに「これはわかってる人が手掛けてるやつだ!」と直感できる完成度で、記事化がめっちゃしやすかった思い出があります。おかげで取材から数日で書き上げてイベント初日に記事公開につなげられました。あと、実際にオープンしてからの各所の反応もよかったのは、自分の直感の正しさも感じられてうれしかったですね……
バーチャルNISSAN CROSSING取材
今年もっとも印象深い取材だったと思います。「自宅からVRで"現地"に赴く」という取材はかなり特殊……なものの、VRライブレポート取材も同じ形式だったので、終わってみるとむしろなつかしさもあったり。
取材依頼をいただいた直後は「日産が……バーチャルギャラリー……?」とけっこう両目にはてなマーク状態だったのですが、ワールドのあり方が「展示」ではなく「場」であるという点、そして日産の方々がVRChatらしいアバターを用意していたという点、なによりワールド制作やプレス陣にVRChat界隈の方々がいる点など、想像を超える「ワクワクする案件」でした。この取材と、アストネスさんで受けたサンリオフェスの取材を経て、VRChatのことが一気にスキになったように思いますし、メタバースブームの黎明期にこうした取り組みが生まれたことは僥倖ですよね。
「PROJECT: SUMMER FLARE」取材&インタビュー
たぶん今年一番気合入れた記事にして、一番時間をかけてしまった記事。僕個人が「PROJECT: SUMMER FLARE」に一人で突撃して「すごい……すごい……」とうわ言のようにつぶやいていたら、バキバキと企画が立ち上がっていた思い出があります。
自分にぶっ刺さった作品を、クリエイターとともにめぐり、こだわりや裏話を聞いたり疑問を尋ねたりと、一個人としてほんとうにありがたい機会をいただけました。同時に、1プレイ2~3時間というボリュームのこのワールドの魅力を伝えるにあたり、「省略していい箇所がほぼない」という判断に至ったため、おそらく浅田カズラ史上最大ボリュームの記事ができあがりました。後に、原稿を渡した直後のMoguLive編集部さんではどよめきが起こったとのことで……
執筆にまず時間がかかり、さらに編集にも多大にお時間を割いてもらう事態となり、たぶん取材から記事化まで1ヶ月ぐらいかかったような記憶が……編集部さんとヨツミフレームさんには多大なご迷惑をおかけしました……!
「PROJECT: SUMMER FLARE」は記事公開前後で「HOT」カテゴリに取り上げられたこともあり、その後多くの人が夏の破壊に挑んでいるのを観測しています。この記事きっかけで挑んだという声もチラホラあり、たぶん今年一番「やってよかったおしごと」になりました。
VRChatにハマった
そして今年、VRChatに本格的にハマり始めました。最大のきっかけは「アバター改変をおぼえた」からでした。自分好みにカスタムしたアバターでVRChatに降り立つことで、「自分がここにいる」という強い認知を得るようになったからかな、という自己分析はしています。そのうえでカメラ拡張もおぼえたので、「ワールドをめぐって写真を撮る」という趣味ができました。
そうしたすえにnoteに投稿したのが「おひとりさまVRChat」でした。いまでも、この遊び方は自分の中では主軸として立っています。
その一方で、NISSAN CROSSING取材をきっかけに、VRChat方面で一気に交友関係が広まりました。告白すると、この取材ではじめて「初対面の人とフレンド申請をする」という実績を解禁したり。メタバース元年の勢いもあり、この領域に注力したいライターとも交流を得られたのは本当に大きかったです。
そうしたなかで「案外初対面の人とも話せる」などの気づきも得て、VRChatに潜り込むことに対する「恐れ」が一気に減っていった気がします。なによりVRChatを楽しみ尽くした先達の知見に触れて、一気に楽しみ方をおぼえていったのがデカいかなって。
そして12月に、僕の今年の方針を定めるきっかけとなったAMOKAと出会いました。VRChat、たのしいです……!
今年買ったもの
蛇足気味だけど今年もいろいろ買い物をしました。無論VR方面で……
最近よく発生するのが「取材で体験したものを家に欲しがる」という悪癖で、4月に取材体験したVIVEトラッカー3.0、VIVEフェイシャルトラッカー、そしてVIVE Pro Eyeが、いまぜんぶ家にあります。恐ろしいことに。
VIVE Pro EyeとVIVEフェイシャルトラッカーは使用できるサービスが限られているものの、表現力の幅がやっぱ一気に広くなるので、いずれどこかで使う機会が出るといいなぁって……(いまは使ってない)そしてVIVEトラッカー3.0はつい先日来ました。たぶん2年ぶりのトラッカー運用だと思うんですが、やっぱ取材で体験した精度の高さはマジだなぁって感じてます。
あと、今年は愛用していたVALVE INDEXが断線するという事故が起こったので、「せっかくなら……」というノリでVIVE Pro 2も入荷しました。とはいえ、自分の運用範囲ではややクセの強さが目立ったので、その後VALVE INEDXヘッドセットを買い直し、冷却ラジエーターパーツくっつけたものに乗り換えているのはナイショ。
あと、HaritoraXもめっちゃよかったので仕入れました。ほんとに運用が手軽というか、トラッカーにありがちな「腰が飛ぶ」が起きないのはメリットだなぁと日常使いでも感じていて、僕がVRChatにハマる一助になってくれたりもしました。
縁と機会に恵まれた一年
振り返ってみると、多くの縁と機会に恵まれた一年でした。そのきっかけはたぶん「自分の観測の範囲を広げる」という年始の決意で、そのためにいろいろと新しいことに挑んだことで、これまで以上に世界が広まったような気がします。そしてメタバースがにわかにブームになるなど、世界のほうも一変したことで、特に下半期は「激動」の一年でした。
上記以外にも、識者が多く集まるDiscordサーバ「Project Virtual History」にjoinしたことで、自分の観測範囲が広まると同時に、ある達観を得たということもあったのですが、これは年始の話の延長でお話できればと思います。
そして、いろいろとライターとしての自分の環境の変化が起こったことで、ひとつ大きめのアクションを計画しています。来月中にはそちらの報告もできればいいなぁと思っています。
来年も今年以上の縁と機会に恵まれたらよいなと願うと同時に、そのために今年以上のチャレンジをしていきたいなと考えています。いま、バーチャルはさらに楽しくなっているなかで、その「楽しさ」を伝え、広げる役目を担っていきたい……というのが、きっと来年の抱負になるでしょう。来年もよろしくお願いいたします!